大晦日の意味や由来とは?
大晦日(おおみそか)の意味や由来を簡単に「30秒で」ご紹介します
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なるべく簡単にご紹介したかったので、かなり抜粋したカタチになりました。
以下ではもう少し詳しくご紹介していますので、お時間がある方はぜひご覧ください。
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「大晦日(おおみそか)」の意味や由来をもう少し詳しくご紹介します
「大晦日」の意味
「大晦日」とは、1年の最終日のことを意味します。
ちなみに毎月の最終日のことを「晦日(みそか)」と言います。
晦日の中でも1年の最後の月の最終日ということで「大」を付けて「大晦日」と呼びます。
「大晦日」の由来
その由来は日本がまだ太陰暦を採用していた頃に遡ります。
太陰暦とは月の満ち欠けを基準にして1ヶ月を決めていました。
1ヶ月は月が見えない新月から始まり、15日くらいで満月を迎え、30日くらいにまた月が見えなくなります。
つまり「1か月=30日」だったのです。
昔は「30」のことを「みそ」と読んでいました。
「30歳」のことを「みそじ」と読むことからも想像できるかと思います。
このことから「30日=月の最終日」のことを「みそか」と読んでいたのです。
その後、日本では1873年に太陽暦が採用されることとなり最終日が30日でない月も出てくることとなりました。
しかし、太陰暦の時の名残で月の最終日のことを「晦日」、1年の最終日のことを「大晦日」と呼ぶ習慣は残っていったのです。
「大晦日」の別名
大晦日のことを「大晦(おおつごもり)」、晦日のことを「晦(つごもり)」とも呼びます。
この「晦(つごもり)」という言葉には「月隠り(つきごもり)」という意味があるそうです。
太陰暦での毎月の最終日には月が隠れて見えなくなる=月が籠った(隠れた)=月隠り(つきごもり)。
このことから毎月の最終日のことを「月隠り」と呼ぶようになり、「晦(つごもり)」へと変化していったということです。
「大晦日」ってどういう日だったの?
「大晦日」というのは、昔はただの1年の最終日というだけではなく神様をお迎えする準備のための大事な日でした。
その神様というのが農耕の神様である「歳神様(としがみさま)」。
農業を生業とする人が多かった時代では、農作物の豊作を祈るため歳神様を大事にお迎えし五穀豊穣をお祈りするのはとても大事な行事だったのです。
また、歳神様はそれぞれの家に来てくれると言われていたため、ご先祖様の霊だと考えられていたとも言います。
「お正月に掃除をしてはいけない」と言われるのは、歳神様が持ってきてくださったご利益を掃除で掃きだしてしまってはいけないからというのが由来です。
昔は現代とは比べ物にならないくらい農作物を育てるのは難しかったと思われます。
品種改良もされてないし、道具も限られていて、害虫や獣の害も多かったと思われますので、ゲン担ぎの重要性は今とは比べ物にならなかったのでしょうね。
まとめ
「大晦日」について意味や由来を簡単にご紹介してきました。
■「大晦日(おおみそか)」の意味や由来
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この他にも「晦」という漢字には「月が隠れる」という意味があること。
「月隠り(つきごもり)」が変化していって「つごもり」と呼ぶようになったこと。
大晦日は「歳神様」をお迎えする準備の日だったこと。
などをご紹介してきました。
年末年始はお休みという方も多いと思います。
今では何となくお正月の前日として過ごしてしまいがちですが、「こういう意味とか由来があったんだ」と考えてみると、いつもとは違った感じで大晦日を迎えられるかもしれませんね。
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