痛車とは?あれって値段とか費用っていくら位かかってるの?
街中を歩いていると、アニメなどの絵が車体に描かれている車を目にすることってありますよね。
年末のコミケシーズンになると目にする回数も多くなります。
どうやらあれは「痛車(いたしゃ)」と呼ばれているようですよ。
最初に見た時には「あの派手な車は何だろう!?」と思ったものです。
それと同時に、「ああいうのって結構お金かかってるんじゃないの?」とも。
気になったので、
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などなどを調べてみました。
そもそも「痛車」とは?
「痛車」とは何?
「痛車(いたしゃ)」とはアニメやゲームのキャラクターなどを車体に塗装したり、ステッカーとして貼り付けたりした車のことを言います。
こんなクルマのことですね。
【ブログ更新しました】
皆さんこんばんは。
今回は本年度のグッドスマイルレーシング初音ミクAMG2019Ver.をラッピング施工したお話です。
是非ご覧ください。
のらいも工房は今年もグッドスマイルレーシングを応援しています!https://t.co/zyUgGRz8Wy #のらいも工房 #fightgsr pic.twitter.com/zPQmUMmghg— 痛車制作のらいも工房 (@noraimokobo) 2019年2月15日
痛車のラッピングを施工している「のらいも工房」さんのTwitterより
恥ずかしいという意味の「イタイ」や、見ていて「痛々しい」という意味が込められているそうです。
イタリアのクルマを指す「イタ車」ともかかっている呼び方という説もあります。
「痛車」の歴史
■1980年代
1980年代には痛車の原型となる車はあったそうです。
当時はまだ人々の目に触れることは少なかったそうですが、その後1990年代後半くらいから徐々に目撃されるようになったとのこと。
この頃はステッカーなどで部分的にデコレーションすることが多かったようです。
■2000年代
2000年代に入ると伸縮性の高い粘着シートやカラープリンターの大型化などの発達により、車体全体にラッピングすることが可能となっていきました。
これまで熟練の職人しかできなかった車体の装飾が容易になったことで、痛車は更なる広がりを見せていきました。
■メディアで取り上げられメジャーに
その後はレースなどのモータースポーツの現場でド派手な装飾をしたレーシングカーが登場したり、東京オートサロンなどアニメなどと関係ないイベントなどでも見られるようになりました。
この様子をメディアが取材してニュースなどで紹介されることで、広く世間に知られることとなったのです。
「痛車」の装飾の種類
痛車には、フロントやリア、もしくはサイドだけに装飾を施した「部分ラッピング」のものと、車体全体に装飾を施した「フルラッピング」のものが存在します。
■部分ラッピング
「部分ラッピング」のものは、ラッピングシートの印刷だけを業者に頼み、後は自分で車体に貼るという場合や、機材が揃っている場合は全て自分でやる場合があるようです。
インターネットの普及でデザインは手に入れやすく、プリンターは個人でも業者レベルのものを購入したり業者のものを借りたりできますし、シートの伸縮性や取り扱いがものすごく進化しているので車体に貼るのも可能だそうです。
■フルラッピング
一方「フルラッピング」のものは、扱う面積は大きくなりますし、ラッピングシートをキレイに車体に貼る技術が必要になってきます。
また、車体の形状に合わせたデザインも大事になってくることも考えられますので、業者に頼まなければほぼ不可能だと思われます。
「痛車」って値段とか費用っていくら位かかるの?
さて、そんな「痛車」ですが「値段や費用っていくら位かかるの?」とお金のコトも気になりますよね。
ちょっと調べてみました。
フルラッピングの痛車の場合
目安としてはラッピングシートのプリントで約30万円、シートを貼り付ける施工料で約20万円で、合計約50万円くらいのところが多いようです。
ただ、車の大きさや形状、各業者さんによってもかなり値段や費用にバラツキがあることが考えられますので、あくまで目安の一つと考えておいた方が良さそうですね(自分が痛車のオーナーになりたい場合は)。
部分ラッピングの痛車の場合
フロントやリアだけのラッピングの場合は5万円前後、少し面積が大きいサイドだけのラッピングの場合は9万円前後というのが相場のようです。
また、もう少し小さい面積でポイント的にラッピングしたい場合は、1m×1mのサイズで約1万円というのが相場のようです。
ラッピングシートの質によって値段も変わってきますが、先ほどの「のらいも工房」さんなら、3,500円からフルカラーのシートを製作してくれるようですよ。
小さいラッピングシートでしたら自分で貼ることもできますので、最初にお試し的にやってみたい方はポイント的なラッピングからチャレンジしてみてもイイかもしれませんね(自分が痛車のオーナーになりたい場合は)。
まとめ
「痛車とは何か?」「痛車の値段や費用っていくら位かかるのか?」について調べてみました。
車に高いラッピングをするというお金のかけ方を見ると、「日本のサブカルもココまで来てるのか」とビックリしてしまいますよね。
世界に誇る日本のオタクとして、日本のオタクの皆さんには今後も世界の人々を驚かせ続けてもらいたいですね。